賛同者の方
待ってます!②
【刑事裁判における有罪率は、
99・9%】
衝撃の文言に惹かれ劇場に入りました。
「どろろ」を始め話題作が上映される中
周防監督映画「それでもボクはやってない」を
観ました。
これまで周防監督は、
「シコふんじゃった」「S h a l l w e ダンス?」など
独自の視点でヒット作を連発してきましたが、
今回は『裁判映画』。
周防監督のデビュー作は
1984年の『変態家族 兄貴の嫁さん』。
そう!ピンク映画。
注目されたのは
89年、修行僧の日常・青春を描いた『ファンシイダンス』。
モックン主演で
「天上天下 唯我独尊 くやしいがブッダは美しい」
というセリフが、私は好きです。
非常に小気味の良いコメディー。
そして、91年
大学の弱小相撲部が舞台の『シコふんじゃった。』
さらに96年には、あの『Shall we ダンス?』で
日本アカデミー賞の監督・脚本賞を受賞。
この様に周防監督は、独自の視点、切り口で
エンターテイメントに徹した作品を創り続けてきました。
そんな周防さんが今回選んだ題材は
「痴漢冤罪 裁判」
本当にいい意味で
裏切られました。
話は、フリーターが会社面接に行く途中に
痴漢に間違われる所から始まります。
そして、その男が容疑を否認する事で裁判へ・・・
その裁判を通し
警察・司法に一石を投じる内容になっています。
長い取材によりリアルを求めて創られたこの映画。
驚きの連続です。
ただ、リズム良く分かりやすく描いています。
周防監督は言いいます。
とにかくこの映画は、「裁判」というリアルを見せる映画。
日本の裁判の現実はどういったモノか?それを伝える映画。
そのリアルを表現するために、
沢山の計算が行われています。
例えば、主人公はフリーターの設定です。
実は最初、サラリーマンが
痴漢に間違われる設定で考えていたそうです。
ではなぜ、フリーターにしたのか?
サラリーマンだと
奥さんや子供の葛藤、会社など
裁判以外の話も出てこないと
映画としてバランスが悪くなくなる。
そこで裁判の話に集中するために設定を変更したそうです。
また、リアルと言うことでは
法廷、留置所などのセットは大きさやディテールまで
本物に近い形で作られたそうです。
監督いわくこれまでと全く違うのは
この題材なら撮れる、撮りたいでは無く
「撮らない訳にはいかない」という
使命感を持って撮ったと言う作品。
この映画を観て
人が人を裁くことが
本当にできるのか?
結局、裁判官も人間だから・・・
理不尽な事は世の中にはある。
日本の刑事裁判の主役は
裁判官。
素人がプロに挑む難しさ。
等など
観ていて「へー」「んー」という驚きが、次々と出てきます。
裁判員制度は近づいています。
他人事ではない裁判という難解な仕組みを
この映画で感じておくのもいいかもしれません。
映画では
「十人の真犯人を逃すとも
一人の無辜(むこ)を
罰する無かれ」と訴えます。
刑事裁判における有罪率は、99・9%。
千人に一人しか無罪はでません。
(ただし、否認事件に限ると、
もう少し無罪率は上がるそうです。)
疑わしきは、罰せられる!?
周防監督の11年の沈黙がこの映画で様々な事を語ります。
合掌 森合 康行
*周防監督ファンの方!是非、ご意見ください。
投稿者:ノンステップバス | 2007年01月30日 19:03
周防監督ファンではありませんが、お邪魔します、森合さん。
検察官にとって無罪判決はマイナス点になりますから、疑わしきは公判請求せず(不起訴)というのもありますから。結果、裁判の判決における有罪率は上がるようですね。
冤罪、刑事訴訟そのものについて語るとものすごく長くなってしまいますから、今回はこれまでにしておきます。
そういった点を指摘した所も
周防監督のセンスを感じましたが・・・
悩ましい事です。
投稿者:パセリちゃんのママ | 2007年01月30日 21:48
森合康行アナウンサー、こんばんは。
私も23日にこの映画を見て来ました。
誰でも冤罪になりそうで考えさせられました。痴漢が捕まった時に両手に相手の繊維などが付いていないか粘着フィルムで証拠の採集がされるがこのフリーターが逮捕された時は採集作業が忘れられた。この作業さえされていれば、冤罪にならなかった。刑事裁判における無罪を勝ち取るのはほとんど皆無で凄く怖い話。裁判員制度の広報のために全国で実施している「裁判員制度全国フォーラム」で共催した新聞社が人材派遣会社などに依頼し、日当3000円から5000円で動員していた事がわかった。こんな事件が起こると裁判員制度をもっと国民に理解してもらう方法を考えて欲しい。
物事なんでもオーソライズ!!
裁判員制度も国民への「ほうれんそう」が
もっと必要でしょう・・・
裁く側の感情で人の一生が決まりかねません。
投稿者:さすらいのGI(ジーワン)ハンター | 2007年01月30日 22:56
森合さん、こんばんわ。ブログ読みましたよ。周防監督の作品は私はShall Weダンス?しか見た事がないですが、痴漢は立証が難しい犯罪な上に全国でやってないのに痴漢で無実の罪を着せられて苦しんでいる人達もいますからね。裁判員制度がもうすぐ始まる中でこの映画を通じて人が人を裁く事の難しさや司法制度のあり方を知る事が出来れば幸いなので一度見に行きたいと思います。
周防監督は相当なリサーチ屋です。
人をハッと思わせる視点があります。
これまでの作品も面白いです。
投稿者:カステラ評論家 | 2007年01月30日 23:08
やったことを証明するのは簡単でもやってないことを証明するのは難しいといいます。やっていないことは物証がないからです。
私は混雑する電車では手荷物がない限り必ず手を交差して自らの肩に組むか両手でつり革を持つようにしています。
「真実」が欲しいのではなく、「仕事」としての「成果」や「結論」が欲しいという捜査が起きるリスクはあると思います。
んー。そう感じる方も多いかもしれません。
「李下に冠を正さず」
満員電車ではそうしています。
投稿者:kenny | 2007年02月01日 08:48
周防監督!
ホント、待ってましたって言う感じです。
そういえば、余談ですが周防監督お料理も上手で、草刈民代さんのために「お肉ぬきカレーライス」得意らしいです!
私も、観に行かないと!
「ヒトがひとをさばく・・」
ずっとこんなこと、可能なのかなあと言う気がしています。
ずっと仲の良かった同級生にも裁判官になっている子がいますが
「この子がひとを裁く・・」
そのことの重大さ、
そして、意外といつもケロッとしていたり。
でも、真実は絶対に、一つ。
わかっているのは被告だけ・・
でも、裁くのは他人。。。
当たり前のことだけど
なんか、へん。
真実を知っているのは
真犯人だけというのが世の切なさ。
映画「推定無罪」も面白かったですね!