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2010年11月08日

リレーブログ<3>

【 いままでで一番いろいろあった日 】

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報道部 : 若尾 貴史
2008年 入社。
スポーツ部を経て、現職。

2010年7月15日。
日勤の日。弊社の夕方ニュース番組「イッポウ」のOAは無事終了。
外は小雨。いつも通り家に帰って、その日が終わる。はずだった。

 

 

「岐阜で大雨が降っている」

徐々に報道フロアがばたばたしていく。
その場にいた人間がすぐに手分けして、大雨の情報を集める。
そのとき、僕は入社3年目ながらも、報道部には7月1日に配属されたばかり。
しかし、そんなことは関係ない。

「岐阜の可児川が氾濫しそうらしい。若尾いってきて」

デスクからあったすごく端的な指示。
わけも分からずに、カメラマンとともに本社を出る。
名古屋は以前、小雨。
正直たいしたことはないのかな、と思っていた。
しかし、岐阜に近づくにつれ雰囲気は一変する。
道路は規制のため渋滞。雨は次第に強くなる。
やっとついた可児川は茶色い水が轟々と流れていた。
カメラマンさんに川の様子を撮ってもらう。
近所の人にインタビューする。
レポートをする。
まだ余裕があった。


そこまでの素材を中継車に運び一段落、
と思うまもなく、次の指示がデスクから下る。

「八百津町で土砂崩れが起きた。住宅が押しつぶされたらしい。」

正直、そんな話はテレビの中でしか聞いたことがなかった。
とにかく依然、訳もわからないままだが八百津町へ向かう。
現場についたのは確か10時すぎ。中継車までは30分ほどの位置。
ニュース23に間に合うかもしれない時間。
とにかく必死だった。
そのときにはすごい雨になっていた。
でもそんなことも気にしていられないほど異様な光景だった。

 

aw2.jpg aw3.jpg
目の前には土砂崩れ。家の残骸が見える。完全に押しつぶされていた。
消防隊はいたが、雨のせいで救助活動すらできない状態。
カメラマンさんに現場を撮影してもらう。
必死にレポートする。
急いで中継車に戻る。
23のOAに間に合った。
ほっとした、と同時に少し冷静になる。

「あそこで住んでいた方が亡くなったかもしれない。」

そう思った瞬間、なんとも言えない気持ちになった。
悲しいとも落胆とも違う
必死で、訳も分からずに興奮していた自分と救助のために現場にいた消防隊。
いまでもうまく言えないが、再び戻った現場でなんとも言えない気持ちになった。


その後も夜通し作業をしているのを見ている我々報道陣。
現場で何度もウトウトしていた。
目の前で人が亡くなっているかもしれないのに。


日が出て明るくなってくる。
近所の人にきのうの土砂崩れのことなどをインタビューする。
救助活動はまだまだ続いている。
しかし、もう体力の限界だった。
文字通りふらふらだった。
昼前にデスクから休憩の指示がでる。
今まで生きてきた中で一番ほっとした。


車の中で1時間ぐらいは寝たと思う。
昼食もとった。
昼過ぎも現場でレポートを撮ったり、情報を集めたり。
そして3時ぐらいだった。
ついに帰社の指示。

これまでごくごくふつうに生きていた25年間だったので、
この一日はすべて未知の世界だった。
自分の世界が広がった、という感覚ではない。
しかしこんな経験ふつうはできない。


いままでで生きてきた中で一番雨に濡れた。
一番と言っていいほど達成感も味わったし、
一番と言っていいほど複雑な気持ちにもなった。


その後、この豪雨で亡くなった方がいることが分かった。
心からご冥福を祈った。


今まで一番味わったことのない経験をした1日だった。

【 皆さんへ 】

とにかく何かテレビ局でやりたいことがある人は何が何でも弊社を受けてください。
それでなんとか頑張って受かって下さい。
ありがたいことに弊社はやりたいことをやらせてくれる雰囲気があると思います。
(他社がどうなのかは正直分かっていませんが)
あとはやっぱりいろんな経験ができるのがこの業種の楽しいところだと思います。

 

IMG_1130.JPG  

私はスポーツ部志望で入社し、1,2年目をスポーツ部で働かせてもらいました。
もちろん楽しいことばかりではないですが、やはり楽しかったです。
スポーツが好きだからです。
別に報道部が嫌だとか言う話ではもちろんありません。
いろんな経験ができるのはやはり楽しいですし、
その方が絶対におもしろい人間になれると思います。

おもしろい人間になりたいひとは集合~。

 

 

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