瀬戸市にある、愛知県陶磁資料館に行ってきました。
こま犬というと、ふつうは石でできた、神社の両脇に対でまつられたあの神獣「獅子狛犬」を想像するところですが、ここで開かれている企画展では陶磁でできたこま犬、焼き物のこま犬が大集合!
戌年にちなんで企画され、全国3ヶ所を巡回した後地元瀬戸へ戻ってきたのだそうです。
学芸員の神崎かず子さんにいろいろとお話を聞きました。
焼き物でできたこま犬たち約130点にもなる展示。
見ていくと、大きい物でも4~50センチ、小さいと高さ10センチくらいのものもあります。
神社にまつられているこま犬とは性格が異なり、一般の人が願い事をかけて神社に奉納するという、いまでいう「絵馬」に近い存在だったそう。
瀬戸・美濃では室町時代頃からさかんに作られ、江戸時代にはさまざまな表情をしたものが作られたそうです。
すごい迫力。
これは、陶祖藤四郎の作と伝えられるものだそうです。
これはまたユーモラスというか・・・率直に言って間抜け顔・・・!
いわゆる狛犬とは違い身近にいる犬をモデルにしたような姿です。
犬の顔なのになぜか人間みたいに歯が並んでるし・・・。
おもしろいですね。
一番人気はこれだそうです。
人間の、あごひげはやしたおじいさんに見えてきませんか。
所蔵されている本多静雄さんは、このこま犬を「宇野重吉さん」と呼んでいるんだそうです。
確かに似ている・・・。
そのほかにも、猿顔、オオカミ顔、はたまたまったく想像上の生き物のようなデフォルメされた顔つきのものと、いろんなこま犬がいます。
民間人の奉納に使われるという身近な存在だったことからこのような自由でのびのびした作品が多くあるのでしょうか。
全国でもこの地方独特の文化だといいます。
ぜひこの企画展ご覧ください。
「陶磁のこま犬百面相」
開催期間 平成18年11月11日~平成19年1月21日
(毎週月曜日、年末年始は休館)
愛知県陶磁資料館
愛知県瀬戸市南山口町234
0561-84-7474