んんん~~~?
何やら音が聞こえるらしいが、何も聞えない・・・
「あ、それ壊れてるから」
「なんじゃそりゃ!早く言ってくれい☆」
壊れてなければ、
火にかけて調理可能な熱さになるとピーッピーッと音が鳴るフライパン。
これは目の不自由な方のために作られたものなんです。
今日は目の不自由な方にお料理を教えている、
名古屋盲人情報文化センターの加藤鋭治先生を訪ねて、
港区の障害者支援施設「名古屋ライトハウス」の「KAN食品開発センター」
(障害者の方がパンを焼いたり、缶にパンを詰める作業をされている所)へお邪魔しました。
加藤先生は、料理の手順をどう変えれば失敗が少ないか、
音や臭い、触った感じがどう変われば次の手順に進めるかを、具体的に伝えるそうです。
とは言え、健常者が料理をする時、かなりの割合で視覚に頼って料理をしていますよね。
ではどんな点に気をつけるのかを、放送で実演してもらいました。
今日のメニューは「小松菜のジャコ炒め」。
加:まずニンニク、ショウガ、ネギをみじん切りにして、
吉:目が不自由なのにみじん切りなんてできるんですか???
加:そんなこと言ったら何もできないよ・・・
吉:そうか~。
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加:たかのつめも一緒にフライパンへのせます。この時まだフライパンには火を付けません!
吉:え?火をつけない?
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加:その上にジャコを平らに敷いて、ごま油を入れます。
吉:入れるって、分量は???
加:出過ぎるのを防ぐために、キャップに指を当てながら入れます。
吉:で、でも・・・
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加:小松菜の茎の部分を中央にのせます。
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加:次に葉の部分を山になるようにのせて、
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加:塩一つまみ、コショウ少々、紹興酒を少々入れます。
吉:いやいや先生、少々って・・・
加:「この分量の材料にはこれくらいの調味料」という感覚を身につければ大丈夫!
吉:ホントに???
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加:ふたをしたら、ここで初めてフライパンに火を付けます。先に材料を全て入れてから火を付けるので、火傷をする心配がないんです。
吉:お~なるほど!
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吉:次いつ混ぜればいいかはどう判断するんですか?
加:火が通ってきたらプチプチと音がしてくるし、匂いでもわかるよ。そのために香味野菜を下に敷いているしね。
吉:あ、プチプチ言い始めた!もう混ぜていいですか?
加:まだだめだよ!普段僕らが料理する時も実は早く混ぜすぎなんだ。
だから少し遅すぎるかなと思うくらいで丁度いいんだよ。
吉:じゃあもういいですよね?
加:まだまだ~。おお?焦げちゃったかな?
吉:えええ~!!!!!
加:・・・と、これくらいで丁度よし♪
吉:先生、結構大雑把・・・
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加:混ぜる時は真ん中を混ぜないで、外から中へと混ぜる。教室では12時から真ん中、3時から・・・6時から・・・と教えます。
そして混ぜること約10秒・・・
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加:出来上がり!
吉:速っっっ☆
そのお味は???
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んんん~ウマイッ♪
ジャコの塩気とごま油、紹興酒がきいてる♪
流れるような作業の合間に、普段私たちが意識していない注意点が組み込まれているんですね。
そして、調理道具の中にはこんな物も。
先生が「カッコイイでしょ」と生徒さん自慢した包丁。
するとこの包丁、刃と柄がつながっているので、切った感触が伝わりやすいと生徒さんに大好評!
生徒さんの人数分注文したとか。
他には、
底が平になっている計量スプーンや、
(このように指を添えればいっぱいになったのがわかります)
瓶の調味料をすくってそのまま入れられるタイプの物も♪
教室で覚えた料理を家で作って、子どもに美味しいと言ってもらえた方に、
「母親としての居場所ができた」と言われて涙が出た・・・
そんな嬉しいことも沢山あると言う先生。
目が不自由でも、この教室で料理を作る楽しさや、周りの人に美味しいと言ってもらえる喜びを知って、きっと生徒の皆さんは生活に張りが出たのでは・・・と感じました。
次のクールは5月開始。
家族や周りに目の不自由な方がいるという方、是非こんな教室があることを教えてあげてくださいね。