●映画「クリーピー 偽りの隣人」

2016年6月7日 16:47

『クリーピー』とは
身の毛がよだつような、気味が悪い という意味・・・

この映画・・・最初は怖いです。 当たり前の日常が崩壊したときの恐ろしさに、
とりかえしのつかない出来事に巻き込まれていく中での、 どこかワクワクした気持ちが加わり。
それは、やがて、なんとも言えない喪失感に変わり、そしてその先の爽快感へ。
さまざまな感情が味わえる極上のサスペンスとなっています。




主演の西島秀俊さんと竹内結子さん、
黒沢清監督にインタビューさせていただきました。

 

以前、ドラマでも、上司と部下役で絶妙のタッグをみせたお二人。
今回は、夫婦役でした。お互いの印象は?

西島「竹内さんは、まじめな人なんです。ギリギリに渡された膨大な台本も撮影のときには、
    完ぺきに頭に入ってる。どう考えても寝てないんじゃないかと・・・天才ですよ!」

竹内「西島さんは、いつも穏やかな方です。声を荒げたり、イライラしたりしないから、  
    
現場は安心して演技ができる。しかもいじられキャラです。」

西島「当たり前のように、みんながいじってくるんですよ」

竹内「取り乱す感じにキュンとするんです。笑」

お二人ともお話も上手で、終始なごやかな雰囲気・・・。

元刑事で犯罪心理学者の高倉(西島秀俊)は、
一家失踪事件の分析にとりくみますが、 
引っ越した先の隣人、西野(香川照之)の奇妙な言動や行動をきっかけに、
恐ろしい真実に近づいていきます。
また、妻である康子(竹内結子)は、
高倉も気づかないうちに事件の深い闇の中にまきこまれていきます。


引っ越したお隣が、少しおかしな言動をしているのに、
康子は、何度もその家を訪ねます。

竹内 「なんとなく変な人なのに、そんな人なのかもなと納得した時点で「負け」ですよね。
     たぶん、康子にも、なにか変なところがあるんですよね。
     人って一人で生きているわけじゃないから、少しずつ間違えるとこうなっちゃうんだ。
     という展開になっていきます。」

ぜひ、観てほしい。康子は、すごいことになっちゃいますよ~。
   
竹内 「普通でいるってなんだろう・・・て考えさせられました」

西島さん演じる、高倉は、過去のトラウマから逃れようとするかのように、執拗に事件の真相を追っていきますが・・・

西島 「高倉も、実は、犯人とあまり変わらないんです。立場が違うだけで、やはり
      同じあやうさをもっていると思います」

う~。深い。

西島 「日常が当たり前に続くと思っているけど、
      あっけなく崩壊していくという身近にある恐怖を、思いっきり味わってほしいです」

 

監督 「この映画は、ご近所だけの中で起こるんです。ほとんどそこからはじまり、そこに戻る。
      なんでもないご近所を、いかに崩していくかが楽しかったです」


空撮での屋根の色、枯葉の舞い具合、急になりだす音、じわじわと迫りくる恐怖と不気味さは、いやなのに目が離せない黒沢監督作品ならではの体験でした。

監督 「俳優以外の、光 植物 など、ぜんぶで物語ですから、 なんでもないような景色がつきささってくるように撮りました。」

竹内 「ガレージに入る前に、ビニールがゆれたのは必然?
    すでに何か起きてる感じが、風とか気配で感じられるんです」


西島 「黒沢組は、全員が全力を尽くしている。
     誰もぼ~っとしてたりしている人がいない。
初日 五差路で、電車や車が 
     バンバン通っているところでスタートだったんです。夕景狙いで。
      ふつうの組だったらぜったいに選ばないという場所に、かかんに挑むのが、
     黒沢組。今回、 ロケーションも、すごいところが多かったです。」

香川さん の演技は?

西島 「何してくるかわからないんですよ。」

竹内 「気がついたら、私の髪に顔うずめながらしゃべっているんですよ~ひゃってなりました。」

  
ベルリン映画祭では、拍手喝さい、爆笑の渦だったというこの映画。
 
後半、ジェットコースターのように、どんどん人が罠にはまっていく感じ、
確かに、もう行きつくとこまで行け!っていうワクワク感があります。 

竹内「最初は、怖いけど、終わったあとは、どこかでニヤニヤする感触を楽しんでほしい。
     ハラハラもするけど、ワクワクもする、わ~とんでもないことになったね。
       を、味わってほしいです。」


監督「私たちは、家族とか人間関係 に、疑念とか不満とかあっても普段は、
    それをおさえて生きていますよね。
    フィクションの中で、一回全部壊して、人間関係、もう一度作りなおしてみると、
     案外、すっきりする、という感覚を味わっていただくと、ハッピーになれると
       思います。」

映画「クリーピー 偽りの隣人」

6月18日(土)公開です。

 

 

 

コメントを投稿

*ご注意

  • 個人情報の取り扱いについて(必ずお読みください)
  • コメントはCBCの判断により掲載されないことがあります。
  • コメントの内容を編集することがあります。
  • 名前はペンネームでもかまいません。
  • 以前のブログはこちらから!
トップへ戻る