[CBCアナウンサーズ] ブログ

[CBCアナウンサーズ] ブログ

プライベートはもちろん、オンエア直前・直後・・・はたまたオンエア真っ最中の様子も含めて、アナウンサーの素顔をお届けします。

逆襲への条件・投手編

2016年10月13日 20:39

新生・森ドラゴンズへの期待!

前回は打撃編をご紹介しました。

今回は投手について考察します。

まずは今季のチーム防御率を見て行きましょう。

1位 広島    3.20

2位 阪神    3.38

3位 巨人    3.45

4位 中日    3.65

5位 DeNA  3.76

6位 ヤクルト  4.73

中日はセ・リーグ4位の成績でした。

その他の細かい数字です。

被安打    1222本  3位(3番目に少ない)

被本塁打   115本    3位(3番目に少ない)

与四死球   517個    4位(3番目に多い)

奪三振    980個    4位(3番目に少ない)

失点      573点   4位(3番目に多い)

自責点     519点   4位(3番目に多い)

暴投      44個    5位(2番目に多い)

ホールド   91個    4位(3番目に少ない)

セーブ     25個    6位(最も少ない)

どれを取っても、決して良い数字とは言えません。

ただ、被安打や被本塁打は3位と健闘。

その他も絶望的、壊滅的とまでは言えず、

何とも中途半端な成績です。

143試合58勝82敗3分で最下位の中日。

借金を24個も抱えた割にはそこそこです。

「バックが足を引っ張ったのではないか?」

そんな声が聞こえてきそうなので、守備も調べました。

失策は66個で2位(2番目に少ない)。

守備率も9割8分8厘でリーグ2位の成績です。

ショートに堂上がほぼ固定され、

大島、平田の好守もあり、守りは安定していたのです。

ちなみに捕逸は3個でリーグ最少。

暴投の44個が2番目に多いことを考えると、

ワンバウンドを止められなかった捕手を

そのまま高く評価するわけにはいきませんが、

去年に比べて明らかなパスボールは減りました。

杉山、桂が成長した証でしょう。

では、先発とリリーフを分けて見ることにします。

先発の防御率は3.95で5位。

規定投球回に達した投手も二桁勝利投手もいません。

被安打は830本で3番目に少ないものの、

被本塁打が84本と3番目に多い。

広いナゴヤドームが主戦場であることを考慮すると、

他球団の先発より1発をよく食らったと言えます。

さらに与四死球が320個と2番目に多い。

また、平均投球回5.96イニングは

ヤクルト、広島に次いで3番目に短いにも関わらず、

平均投球数102.29は2番目に多い。

つまり、球数が多く、長いイニングを投げられない。

これは四死球を与え、本塁打を打たれ、失点するからです。

これらの数字から考えられるのは、中日の先発は

ストライクとボールがはっきりしているということ。

失礼を覚悟で言えば、コントロールが悪いのです。

ただ、被安打が3番目に少ないということは

決してボール自体の強さを悲観することはありません。

要は考え方。

配球です。

これは捕手を含めた共同作業になりますが、

立ち上がりからあまり両コーナーのギリギリを意識して

ボール、ボールとカウントを苦しくするくらいなら、

自分のボールの強さと守備陣の安定感を信頼して、

どんどんストライクで勝負することが肝要だと言えるのです。

誤解を恐れずに言えば、吉見のマネをしないことです。

制球力より球の力で勝負する投手は恐れずにストライク先行。

これが四死球、球数を減らし、投球回を伸ばすことにつながり、

規定投球回をクリアする投手の出現に結びつくでしょう。

この秋は今持っている球種(特にストレート)をより強くすること、

また、簡単にストライクが取れて、

打者の目先を変えるような球種(カーブなど)を習得すること、

この2つが非常に大事な課題ではないでしょうか。

決して今さら四隅を突くようなコントロールを

身につけようと思わないことです。

次にリリーフ。

防御率は3.04でなんと広島と並んでリーグトップ。

被安打は392本で3番目に少ない。

四死球は広島とDeNAが165個。

中日は巨人と並んで168個と僅差。

また、奪三振は374個で3番目に多い数字です。

そんなにヒットを打たれず、

極端に四死球を出すこともなく、

三振が奪えないわけでもない。

しかも、トータルの防御率はトップタイ。

にもかかわらず・・・

リリーフで25敗もしています。

驚くべきことにこれは12球団ワースト。

なぜ?

首をかしげたくなります。

考えられるとしたら、よっぽど勝負弱いということです。

勝つか負けるかの山場で打たれている。

数字で表すならば、得点圏での被打率でしょう。

そこで調べました。

各チームの救援登板数が多い投手ベスト5の平均得点圏被打率。

私も暇です。(笑)

<阪神>

 安藤、榎田、高橋、藤川、マテオ

 5人の平均得点圏被打率 223

<中日> 

 岡田、小川、祖父江、田島、又吉

 5人の平均得点圏被打率 234

<広島>

 一岡、今村、ジャクソン、中崎、へーゲンズ

 5人の平均得点圏被打率 238

<DeNA

 ザガースキー、須田、田中、三上、山崎

 5人の平均得点圏被打率 239

<ヤクルト>

 秋吉、久古、松岡、村中、ルーキ

 5人の平均得点圏被打率 244

<巨人>

 沢村、田原誠、戸根、マシソン、山口

 5人の平均得点圏被打率 260

中日のリリーバー5人の平均得点圏被打率は

阪神に次いで2位です。

「おいおい、我が軍の救援陣は頑張っているじゃないか!」

おっしゃる通りです。

が、しかし・・・

この5人で16敗しているのです。

前出の各チームの5人の救援敗戦は以下の通り。

阪神   12敗

広島   15敗

DeNA  16敗

ヤクルト 13敗

巨人   17敗

中日の5人の平均得点圏被打率は悪くないのに

巨人の17敗に次いでDeNAと並んで16敗。

誤差の範囲内かもしれませんが、

中日リリーフ陣が打たれた数少ない1本は

ことごとく勝負を決する痛打だったと言えなくもありません。

ちなみに25敗の残りの9敗は

岩瀬、福谷、福がそれぞれ2敗。山井が3敗です。

1つ1つの数字は悪くないのに負けに直結している事実。

これはどう解決すべきなのか、

素人の私には見当が付きません。

ただ、1つ指摘できるとすれば、

リリーフ陣の暴投が24個とリーグワーストである点。

つまり、ここ一番で打者が振らないような

低めのワンバウンドが多かったのです。

これでは打ち取るどころか、傷口が広がる一方。

決め球の精度を上げることがこの秋の課題と言えるでしょう。

まとめると、こうです。

先発はとにかくストライクを投げる。

大切なのはストレートをより強くすること、

いつでもストライクが取れる変化球を身につけることです。

リリーフは決め球の精度アップ。

特に低めのコントロール。

あとはピンチでの勝負強さです。

長々と書いてきましたが、最後にこの数字を列挙します。

ナゴヤドームが開場した1997年以降、

中日が優勝した年の防御率成績です。

1999年 3.39 (1位)

2004年 3.86 (1位)

2006年 3.10 (1位)

2010年 3.29 (1位)

2011年 2.46 (1位)

いかがでしょうか。

優勝した年は必ず防御率がリーグ1位です。

冒頭で今年の投手成績を「そこそこ」と表現しましたが、

中日がセ・リーグを制するには

ぶっちぎりの投手力が必要不可欠なのです。

「そこそこ」の成績では来年もおそらくBクラスでしょう。

読者の皆様の中には

去年優勝したヤクルトや今年の広島を見ると、

「やはり打線が活発でないと!」

そう思われる方もたくさんいると思います。

しかし、中日は

ディフェンス有利なナゴヤドームを本拠地としている以上、

投手陣の再建が優勝への近道なのです。

前回のブログでも書きましたが、

おそらく来年も中日は間違いなく、

打てない、走れない、打っても大して長打はない。

そんな打線です。

ただ、配球研究と意識の徹底、打順の入れ替えで

多少の得点アップは期待できるはず。

しかし、劇的な変化は望めないでしょう。

私は断言します。

「不安定な投手陣を強力打線がカバーして打ち勝つチーム」

そんなチームに中日がなることは99.9%ありません。

ナゴヤドームの両翼を90m、

センターを110m、フェンスの高さを2mにして、

ヤクルトの山田、DeNAの筒香、広島の鈴木誠を獲得し、

ビシエドが日本ハムのレアードくらいに化ければ別です。

やはり投手を中心にした守り勝つ野球。

これが基本的な戦い方になるのです。

今年、守備率はアップし捕逸も減りました。

バックは徐々に様になってきています。

あとは投手陣の奮起。

ただ、いきなり高望みをしてもいけません。

森監督はまだ監督代行だった9月、私にポロっと言いました。

「開幕前に70勝を計算したんだ。

 これがAクラスのデッドライン。でも、誤算が多かったよ」

現状を冷静に見て、優勝を狙う80勝ではなく、

CS進出をターゲットにしていたのです。

しかし、大野の故障、山井や若松の不調、

ネイラーの離脱、福谷や又吉の不安など

思いもよらぬ事態に巻き込まれ、58勝に終わりました。

70勝を1つのラインとし、

ここ数年のAクラスチームの傾向を見ると、

先発で50勝、リリーフで20勝、セーブは35個。

このあたりがざっくりとした星勘定です。

誰が何勝して、誰が何セーブを挙げてくれるのか。

間違いなく、逆襲の鍵は投手陣が握っています。

  • LINEで送る

コメント

*ご注意

  • 個人情報の取り扱いについて(必ずお読みください)
  • コメントはCBCの判断により掲載されないことがあります。
  • コメントの内容を編集することがあります。
  • 名前はペンネームでもかまいません。
  • 絵文字は使用できません。