[CBCアナウンサーズ] ブログ

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プライベートはもちろん、オンエア直前・直後・・・はたまたオンエア真っ最中の様子も含めて、アナウンサーの素顔をお届けします。

2つのポイント

2017年3月28日 17:24

たかがオープン戦、

されどオープン戦。

さぁ、いよいよプロ野球が開幕します。

中日には最下位からの巻き返しを期待するばかりです。

そんなペナントレースを占う1つの材料として

およそ1カ月間行われたオープン戦があります。

当然、オープン戦は真剣勝負ではありません。

選手起用もシーズンとは違いますし、試合数もまちまち。

また、今年はWBCの影響もあり、

各チームが万全の状態だったとは言えません。

しかし、ある程度の戦力分析の参考にはなるでしょう。

勝ちすぎも気持ち悪いし、負けすぎも嫌。

「30打席ほど立って、2割3分くらいが良かったね」

これは和田一浩さんの言葉です。

実績のあるベテランと1軍を狙う若手とでは

心境もかなり違うでしょう。

それでは、

オープン戦から見る中日の収穫と課題を考察します。

今年の中日のオープン戦は19試合5勝11敗3分。

DeNAと並んで9位タイ。

12チームありますから、7位以下はいわばBクラス。

本番ではありませんが、悔しい結果となりました。

改めて、最近10年間の

中日のオープン戦とシーズンの成績を列挙します。

        オープン戦     シーズン

2016年   10位        6位

2015年    9位        5位

2014年   10位        4位

2013年   12位        4位

2012年     5位         2位

2011年     5位          1位

2010年     8位          1位

2009年    11位          2位

2008年     2位          3位

2007年     9位          2位

オープン戦がAクラスでシーズンもAクラスは3回。

オープン戦がAクラスでシーズンがBクラスはなし。

オープン戦がBクラスでシーズンもBクラスは4回。

オープン戦がBクラスでシーズンがAクラスは3回。

これらから言えることは以下の2つ。

「オープン戦とは言え、やはりAクラスが良い」

「オープン戦がBクラスでも失望する必要はない」

2010年はオープン戦が8位であったにも関わらず、

リーグ優勝しています。

しかし、ここ4年間はオープン戦がBクラスで

シーズンもBクラスという悪い流れが続いています。

つまり、落合政権下では「たかがオープン戦」でしたが、

昨今は「されどオープン戦」となっており、不安です。

今年から森ドラゴンズに変わりました。

スローガンは「原点回帰~ゼロからのスタート~」です。

中日というチームは本当に変わったのでしょうか

シーズンが最下位だった去年と

今年のオープン戦を比較しましょう。

去年は16試合4勝9敗3分で10位。

勝敗は去年とほとんど変わりませんでした。

では、投手陣の成績はどうでしょうか。

去年のチーム防御率は3.55。

今年は4.00で、実は悪化しています。

しかし、1試合当たりの奪三振は

去年が5.1個で今年は5.7個。

1試合当たりの被安打は

去年が10.5本で今年は7.7本。

いずれも良くなっています。

しかし、1試合当たりの与四死球を見ると、

去年が3.3個で今年は4.2個と増加。

ヒットを打たれにくく、

三振を奪えるようになっているのに、

無駄な四死球を与えるために失点が多くなっています。

自分のボールを信じて、ストライクゾーンで勝負すること。

これが投手陣の底上げの課題だと指摘します。

次に攻撃陣を見てみましょう。

去年のオープン戦のチーム打率は2割1分3厘。

今年は2割4分と上昇しています。

去年の出塁率は2割6分8厘。

今年は3割1分2厘とこれもアップ。

去年の長打率は2割9分2厘。

今年は3割2分3厘と上昇。

特筆すべきは盗塁です。

去年は16試合でわずか5盗塁でした。

しかし、今年は19試合で28盗塁。

実に5倍以上も増えています。

企画数も去年が9回で、今年は41回。

盗塁だけで語ることはできませんが、

確実に「走る野球」は浸透したと言えるでしょう。

非常に大きな収穫です。

しかし、得点はどうでしょうか。

去年は1試合当たり2.4点。

今年は2.9点。

残念ながら、そんなに変っていません。

厳しいことを言うようですが、

今年の中日は走れる!!

「で?」

という感じです。

ヒットも長打も打てるようになり、

四死球も奪い、出塁し、盗塁もできるようになった。

それにもかかわらず、点が入っていないのです。

原因は低すぎる得点圏打率。

「盗塁しても、1本出ないと意味ないだろ」

と、森監督は西武戦の後に吐き捨てました。

いくら盗塁で進めても3塁まで。

要はチャンスで打てないと意味がないのです。

去年のオープン戦のチーム得点圏打率は1割9分4厘。

2割を切っているということは5回チャンスがあっても

1本もヒットが出ないということです。

今年はというと、まさかの1割8分5厘。

去年よりひどく、頭を抱えてしまいます。

以前、私はブログで中日打線をこう表現しました。

「打てない、走れない、勝負弱い」

しかし、今年は「打てる、走れる」と変わりました。

ただ、「勝負弱さ」は相変わらずです。

去年のシーズンで得点圏での打席が多かった選手は

平田、ビシエド、堂上、大島の4人です。

平田は3割を超えていましたが、その他の3人は2割前半。

これが得点力不足の原因の1つでした。

では、彼らがこのオープン戦でどうだったかを紹介します。

ビシエド 13打席 13打数1安打 0割7分7厘 

堂上    8打席  5打数0安打 0割0分0厘

大島   14打席 10打数4安打 4割

平田はWBCに参加していたため、

得点圏での打席はありませんでした。

大島は勝負強さが増していますが、

ビシエド、堂上に成長は全く見られませんでした。

では、今年のオープン戦で

得点圏での打席が多かった選手が誰で、

得点圏打率はどうだったのかを列挙します。

1位 ゲレーロ 21打席 11打数3安打 2割7分3厘

2位 石岡    18打席 14打数2安打 1割4分3厘

3位 遠藤    16打席 14打数2安打 1割4分3厘

4位 大島    14打席 10打数4安打 4割

ゲレーロはまずまずの成績ですが、

売り出し中の石岡、遠藤は勝負強さという点では力不足。

しかし、注目してほしいポイントがあります。

それは彼らの出塁率。

石岡が3割5分3厘で、遠藤が3割1分。

2人とも3割を超えているのです。

つまり、彼らはポイントゲッターではなく、

チャンスメーカーなのです。

開幕直前です。

今更、新たな戦力補強は考えにくいでしょう。

しばらくは現有戦力で戦うしかありません。

そこで、効率良く得点を重ねるには

各選手の特性を把握して並べることが必要。

ズバリ、打順です。

石岡、遠藤はランナーがたまった状態で回る

クリーンアップや6番ではなく、1、2番がベター。

また、現状の勝負強さを考慮すれば、

3番大島、4番ゲレーロ、5番平田が適切で、

ビシエドは下位打線が良いでしょう。

長いシーズンです。

当然、好不調の波はあると思いますが、

私が考える当面のベストオーダーは以下の通りです。

1番 レフト       遠藤or石岡

2番 セカンド      荒木

3番 センター     大島

4番 サード       ゲレーロ

5番 ライト       平田

6番 ファースト    ビシエド

7番 ショート     京田or堂上

8番 キャッチャー  杉山or木下

ここ4年間はBクラスが続いているだけに

今年こそは浮上を期待しています。

1 投手は無駄な四球を与えない。

  (無駄な四球を与える投手は1軍で使わない)

2 打線は打順を考慮して、適材適所に。

たかがオープン戦、されどオープン戦。

開幕前の実戦から見えるAクラス進出のポイントは

この2つではないでしょうか。

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コメント

何も変わっていない。というのが2試合見た感想です。
いいところがなにも見えてこない。
これで期待しろというのは酷な話です。
せめてこのブログどおりのことを森監督やってくれたら楽しみなんですが・・・
でも、まだ始まったばかり。昨年の有頂天のスタートの反対と思って、応援していきます。

若狭さん、昨日からプロ野球が開幕して、長いシーズンのスタートです。
その前のオープン戦の分析を、若狭さんらしい形で調べてくれてますね。
今年のドラゴンズは、若狭さんが調べたように若い戦力で走っています。
実際、開幕した昨日のカードも、遠藤選手や京田選手が早くも足を見せ、
巨人や東京ドームの観客をあっと言わせる足を魅せる野球をしましたね。
今後は、昔から足にスランプはないと言います。継続してもらいたいです。
今年のドラゴンズは、多くの選手がフィールド内のベース間を駆け巡って、
ホームにたくさんの選手が、生還する試合を楽しみに1年間応援します!!
P.S.
育成選手から支配下になった三ツ間投手もワクワクする投球をしましたね。

多くのファンが感じている今シーズンへの不安を、オープン戦の結果と細かい分析をもとに明快に文章化してくださってありがとうございます!
この位はっきり言ってくださった方が、開き直って?!応援することができそうです。


若狭さん お疲れ様です、クールデビルさすがの分析、応援あるのみですね。
Gの小林捕手にならって、星野源改め、坊主頭どう?決意に期待してますよ。

ひえー長いよ~(*´∀`)

オープン戦は、はっきり言って良くなかったですね...
特に外国人選手の不調が気になります
ですが、きっとシーズンはやってくれると信じています!
そして若狭さんはじめ、スポーツアナウンサーの、最高の実況を楽しみにしています!
(僕が好きな塩見アナの実況もして欲しい!)

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