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女性の活躍支援

後藤克幸

2015年1月27日

 新年度の政府予算案の中で、女性の活躍支援は、成長戦略の重要な柱と位置づけられています。あまり大きく報道されていませんが、厚生労働省の「女性医師のさらなる活躍を応援する懇談会」が1月23日、医療界における女性支援策の現状について報告書を公表しました。
 報告書によりますと、女性医師が活躍する割合は年々高まっていて、現在、医学部の学生の3分の1が女性。将来、男女ともに「職場」と「家庭」を両立させながら医療現場で活躍できる環境を整えることが重要な課題になっています。
 とくに、医療界は、医療技術の進歩や新しい薬の開発が日進月歩。女性医師が出産や育児によって一時的に職場を離れた場合、その間の医療情報の進展が急速なため、復職に大きな不安を抱える人が多いのです。報告書では、出産、育児により一定期間職場を離れた女性医師の復職が円滑に進むよう、ブランク期間の医学情報の更新や診療技術を補い、現場の感覚を取り戻すための支援が必要だ、と訴えています。
 こうした中、地元名古屋市内の病院に勤務する女性医師が中心となって・・・

女性医師の仕事と家庭の両立を支援し、女性が働きやすい環境を整備するために活動する「東海Work Life Balance フォーラム」というグループが去年12月に発足しました。事務局は、中川区の藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院におかれ、女性が相談や情報交換のために気軽に立ち寄れる部屋が、坂種病院内に開設されました。
 グループ・リーダーの女性医師にお話を聞きますと、医療現場の現状は、まだまだ立ち遅れているようです。
 たとえば、育児しながら働きたいと女性医師が望んでも、多くの病院では、当直時の夜間託児施設がない、女性職員用の授乳部屋が病院内にない、育児で休職中の医療情報を取り戻す研修機会がない・・・などのケースが多く、課題山積とのことです。
 このため、グループでは、まず、医療現場で働く女性が気軽に立ち寄って、情報交換したり、先輩に相談したりできる場を提供することから始めることにしたのだそうです。
 こうしたグループに参加する女性からさまざまな具体的な提言が発信されて、その声が生かされ、男女が共に働きやすい社会が創られていくことを期待しましょう。