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「土用の丑」に想う・・・ウナギの今

後藤克幸

2017年7月24日


【CBCテレビ イッポウ金曜論説室】

●今年の夏は「土用の丑」の日が2日あります。

一般に、夏の「土用」は、立秋の前の18~19日の期間をさし、

この中で、十二支の「子・丑・寅・・・」を割り振った日をあてていくと、

「丑の日」が今年は、7月25日と8月6日の2回あるのです。

●ウナギを食べるのはなぜ?

 土用の丑の日にウナギを食べる風習の起源については、諸説ありますが今回は2つご紹介しましょう。

「平賀源内」説;そもそも天然のウナギは、夏が旬の魚ではなく、冬眠に備えて栄養を蓄える秋が美味しいんだそうです。江戸時代の学者、平賀源内は、近所に住んでいた魚屋さんから「夏のウナギは人気が無くて売れ行きが悪い。夏にウナギを売る良い方法はないでしょうか?」と相談を受け「真夏の土用の丑の日に、ウナギが夏バテ防止に効く、といって売り出したらどうか」とアドバイスをし、それが大当たりして庶民に広まった・・・というのです。

「万葉集」説;万葉集の中に、大伴家持が詠んだという次のような歌があります。

 

石麻呂に われ物申す 夏やせに 

よしといふものぞ 鰻とり召せ

 

この歌は、石麻呂という友人が夏バテでお疲れ気味だったときに、家持が、夏やせにはウナギを食べると良いと言いますから、ぜひ召し上がってくださいよ、と勧めている歌なんです。

古く万葉の昔から、ウナギは夏バテ防止に効果があるとして食べられてきた・・・という説です。


●日本人に古くから親しまれてきたニホンウナギ・・・今では絶滅危惧種

 古くから日本人に親しまれてきたウナギ。農林水産庁の統計年報によりますと、ウナギの稚魚、シラスウナギの日本での漁獲量は、1950年代には年間200トン前後でしたが、現在では、10トン前後に激減。日本ウナギは、絶滅危惧種に指定され、ウナギの生息環境の保護や乱獲防止などの資源保護対策が求められています。

 

今年は2回ある「土用の丑」の日・・・改めて自然の恵みに深く感謝しながら、夏の疲れを癒す機会としましょうか。

 

 【CBCテレビ イッポウ金曜論説室】